ギュルクスは邪教集団フィグル・セステムスに伝わる言語で「(神殿を守るための)戦い」を意味する。だが、アスタロスが本当に邪教集団のために行動しているのかどうかは疑わしい。アスタロス創造に力を貸した戦神アレスこそ、彼の唯一の主なのだ。
実のところアスタロスの闘法は、戦神アレスが観察していた「白い巨人」の戦いぶりを写し取ったものであり、いわばコピーされた技である。だが今のところ、オリジナリティの存在しないことを彼が気にかける様子はない。敵に徹底的な破滅をもたらすその戦闘方法によって、より多く、より凄惨な死をもたらすことだけがアスタロスの欲求なのである。