聖アテナ流とは、もはや忘れ去られたギリシャの神々から加護を得た者、すなわち聖戦士が身につけることができたとされる武技である。
鍛冶神ヘパイストスは邪剣ソウルエッジに対抗するため、いまだに信心を絶やさぬ者達に聖なる武具を授けた。それらの武器を手にした者たちは、風神や戦神などの加護を得て、超常的な力すら味方につけて戦ったという。
カサンドラは姉のソフィーティアと比べて奔放な戦い方を得意としており、盾による強烈な殴打や投擲攻撃を繰り出すのは彼女ならではと言える。だが、やや粗雑な扱いからか、本来の使いみちである防御面ではその力を減じてしまうことがあるようだ。
他方、聖なる力を瞬間的に増幅させ、稲妻や暴風を伴った大技を躊躇なく繰り出す様は、長年この流派で戦い続けてきたかのような貫禄を漂わせる。聖なる武具の扱いについて何らかの形で示唆を得たのか、あるいは何事にも果敢に挑む彼女の性質が自然となした業か。信心深いようには見えないカサンドラに対して神々が惜しまず力を貸していることも含め彼女の戦いはどこか不思議めいたものを感じさせる。