亡くなった母親からシャンファが受け継いだ剣。彼女にとってかけがえのない思い出の品である。この剣を手に取り、母親から教わった剣術の修練に励む時、シャンファは追憶の中に確かなぬくもりを感じるのだ。 シャンファ自身は知るよしもないが、その正体は臨勝寺に伝わる三宝の一つ、護法剣である。 「揺れ動く未来を切り開きなさい――」 母親の言葉を胸に旅だったシャンファは、やがてキリクとの出会いを果たす。護法剣は彼女をいかなる運命へと導くのだろうか。