クローネ家に代々伝わる槍と剣の技法。建国の王が使ったと言われる戦技を礎とし、王家の人間と精鋭の戦士たちの手で編み上げられてきた実戦的な技である。武勲を重んじる王家にあって、その技を極めた者は国を担う英雄ともみなされる。
その特徴は相手の隙をうかがいながらも常にみずからの力を溜めながら戦い、勝負どころで一点に集中してその力を解放するところにある。槍の一突きか剣の一振りか、狙いすました瞬間に振るわれる渾身の一撃は相手にとって大きな脅威となる。
またこの戦技の神髄に辿り着いた者は、不屈の闘志を必殺の一撃へと変えて繰り出す術を身に付けるという。決して誰にでも習得できるものではないが、力の解放を発展させたその剣閃は荒ぶる狼爪の如く、槍撃は猛き狼の牙となり、幾多の外敵から王国の誇りを守り続けてきたのである。