滅法棍と末法鏡、これらはいずれも臨勝寺に古来より伝わる三宝の一つである。
本来であればキリクは滅法棍の正統伝承者となるはずであったが、イヴィルスパームが彼の運命を大きく狂わせた。
イヴィルスパームの邪気を受け止めてしまった滅法棍は、キリク自身と同様、極めて危うい状態にある。「あらゆる力を吸収する」という棍の性質が仇となったのだ。このままでは第二のソウルエッジが生まれる可能性さえある。
キリクの肉体、そして滅法棍に巣くう邪気の力を抑制しているのが末法鏡である。邪なるものを寄せ付けず、邪気を浄化する力を持つこの鏡の効能により、キリクと滅法棍は邪気に屈する運命を免れているのだ。末法鏡をキリクに託したのは、幼少の頃から修行生活を共にしてきた少女、シャンレンだった。だが姉同然の存在だったシャンレンを、キリクはその手にかけざるを得なかった……。
武門・臨勝寺の象徴である滅法棍、シャンレンの形見とも言える末法鏡を身につけ、キリクは己の運命に立ち向かう。