マキシ一家の一人、ヤガジ手製のヌンチャク。
マキシ天性の腕力の強さに加え、先端速度が極めて高速になるヌンチャクという武器の特性のため、戦闘の最中、武器が破損してしまうことも少なくなかった。
船旅の合間、ヤガジはマキシの膂力に耐えうるヌンチャクを製作しようと試行錯誤してきたが、完成に至るまでにはひとかたならぬ苦労があった。ある渡航地で女商人との交渉を経て手に入れたパリサンダ、あるいは紫壇と呼ばれる東インド原産の木材は、非常に硬く、また詰まりの良い木質が特徴で、ヌンチャク製作の目的にかなったようだ。
ヤガジ会心の作とも言えるこのヌンチャクはマキシの手によく馴染み、愛用の一品となった。