ソレル家に伝わる、ソードレイピアの扱いを主とする剣術。
血なまぐさい政争の中、時に力を示すことは貴人に求められる資質のひとつであった。直接の決闘とはならずとも、政敵に侮られることはすなわち沽券に関わることだったのだ。
一族の名を捨て後ろ盾を失ったラファエルにとって、剣技は儀礼や教養の範疇にとどまるものではなく、まったく実践的な技術のひとつとなった。スペイン放浪の間、幾度もの実戦を通してさらに磨かれた剣術は、本来のソレル・ラピエレを大きく凌駕するに至っている。
そう遠くない未来、ラファエルがソウルエッジを求めるようになった時、決して平坦ではない道を行く彼にとって、その技は何よりも信頼できるものとなるだろう。