パン屋の娘であり、武術的な心得を一切持たないソフィーティアだが、鍛冶神の加護を受けた武具を用いることで、かつて神に選ばれ聖戦士と呼ばれた者達もかくやと思わせる、堂々たる戦いぶりを見せる。
小型の盾を用いた自然な構えには隙がなく、瞬時の踏み込みから繰り出される必殺の突きは、熟練の剣士であっても見切るのは困難だろう。
神性を帯びた武具の力を最大限に引き出すことができるのも、彼女が純粋な信仰心を持っているからこそである。今、ロティオンの手で鍛えられた武具を手にした彼女は、愛する者のために戦っているとも言え、そのためにさらなる力を発揮しつつあるのは確かなようだ。