ザサラメールは「霊剣を守護する一族」に生まれた。
文武に優れる彼は「一族の者が霊剣を使ってはならない」という掟に反発するが、その傲慢さは両腕の破壊と一族追放という厳罰によって報いられた。
それでもザサラメールは諦めなかった。
古の知識を集めた彼は転生の術を追い求め、ついにそれを実現させる。彼は世代という概念を超越した「魔術師」となったのだ。
しかし、彼はじきに過ちに気づく。
転生のたびに訪れる死の苦痛は想像を絶するものだった。
そう、死が彼を解放することはなかったのだ……。