転生を繰り返すザサラメールが、いずれの時代にあっても手元に携えている大鎌。
この世に再び生まれ落ち、前世からの記憶が蘇る頃、彼は密かに隠しておいたカフジエルを回収する。死の天使の名前を冠するこの大鎌は、ザサラメールが企みを成すたび血を吸ってきた共犯者のような存在なのだ。
さまざまな陰謀をめぐらすザサラメールだが、実行に際してはみずから手を下すことを躊躇しない。歴史の編み目に干渉しようと欲すれば、強大な力と意志を持つ他者と衝突するのは必然と言えるだろう。その時こそ大鎌が振るわれ、ザサラメールの計画に不必要な「駒」の命を刈り取るのである。